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気象に関する予報・情報
国際式天気図記入法 国内式天気図記入法 天気予報の表現 気象に関する予報・情報 スケールの定義
■警報・注意報

強い雨や風、及び高波等の諸現象によって、災害が発生することが予想される場合に発表される予報が警報及び注意報である。警報は、重大な災害が発生する恐れがある場合に警戒を呼びかける目的で発表される予報のこと、注意報は災害が発生する恐れがある場合に注意を呼びかける目的で発表される予報のことである。予報の内容は、警報・注意報の対象地域、災害の恐れのある期間、警戒及び注意すべき事項や雨量、最大風速及び波高などの量的予想である。警報や注意報の発表基準は、地域によって大きく異なる。下記の表の通り、警報は7種類、注意報は16種類ある。

警報 解説
大雨 大雨によって、重大な浸水や土砂災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては1時間、3時間降水量及び(土壌に含まれる雨水の量を表す)土壌雨量指数の予想値を用いている。土砂災害は雨が止んだ後に発生する場合もあるため、雨が収まっても警報が解除されるとは限らない。
洪水 大雨、長雨及び融雪等により河川の増水や氾濫、堤防の決壊による重大な災害の発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、1時間、3時間降水量及び各主要河川の流域雨量指数の予想値を用いている。
大雪 大雪により交通障害等の重大な災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、6時間、12時間の降雪の深さの予想値を用いている。発表基準値は、同じ対象地域でも山間部と平地で異なった値を用いていることがある。
暴風 暴風により重大な災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、陸上及び海上の平均風速(10分間平均)の最大予想値が用いられる(最大瞬間風速ではないことに注意)。
暴風雪 暴風に加え雪による視程障害(見通しが悪くなること)により重大な災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、雪による視程障害が見込まれ、かつ陸上及び海上の平均風速(10分間平均)の最大予想値が用いられる(最大瞬間風速ではないことに注意)。
波浪 高い波(津波は除く)により重大な災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、有義波高(ある一定期間に観測された波の中で、高い方から1/3の波の波高を平均した値)の予想値を用いている。
高潮 台風や発達した低気圧等による海面上昇によって浸水等の重大な災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、東京湾平均海面や現地の平均潮位面からの高さの予想値を用いている。
注意報 解説
大雨 大雨によって、重大な浸水や土砂災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準として用いている予想要素は警報と同じである。土砂災害は雨が止んだ後に発生する場合もあるため、雨が収まっても注意報が解除されるとは限らない。
洪水 大雨、長雨及び融雪等により河川の増水や氾濫、堤防の決壊による災害の発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、警報と同じ予想要素を用いている。
大雪 大雪により交通障害等の災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、警報と同じ予想要素を用いている。
強風 暴風により災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、警報と同じ予想要素を用いている。
風雪 暴風に加え雪による視程障害(見通しが悪くなること)により災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、警報と同じ予想要素を用いている。
波浪 高い波(津波は除く)により災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、警報と同じ予想要素を用いている。
高潮 高い波(津波は除く)により災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、警報と同じ予想要素を用いている。
濃霧 濃い霧により著しい交通障害等の災害が発生する恐れがある場合に発表される。発表の基準としては、海上及び陸上の視程(どこまで遠く見通せるか)を用いている。
落雷により災害が発生する恐れがある場合に発表される。場合によっては突風や雹について注意喚起する場合もある。発雷確率や大気の安定度等から判断して、雷の発生が予想される場合に発表する。
乾燥 空気が乾燥し火災が発生しやすい気象状況が予想される場合に発表される。発表の基準としては、最小湿度と(木材の乾燥具合を示す)実効湿度が用いられている。
なだれ なだれが発生すると予想される場合に発表される。発表の基準としては、表層なだれを想定した場合は24時間降雪量、全層なだれを想定した場合は積雪の深さと日平均気温が用いられている。
着氷 著しい着氷により通信線、送電線及び船体等への被害が起きる恐れがある場合に発表される。発表の基準として、海水温、気温そして風速の予想値が用いられている。
着雪 著しい着雪により通信線、送電線及び船体等への被害が起きる恐れがある場合に発表される。具体的には、気温0℃くらいでまとまった降雪が予想される時に発表される。
融雪 融雪により洪水、浸水及び土砂災害が発生するおそれがある場合に発表される。具体的には、積雪が十分ある状況でまとまった雨や気温の急上昇が見込まれる時に発表される。基準として、雨量や気温の予想値が用いられる。
早霜や晩霜により農作物等に被害が出ることが予想される場合に発表される。基準として、最低気温の予想値が用いられる。
低温 夏季においては低温により農作物に影響が出ること、冬季においては水道管の凍結破損等の被害が出るおそれがある場合に発表される。発表の基準として、夏季は日平均気温と低温の持続日数、冬季は最低気温の予想値が用いられる。


■その他の予報・情報
上記の注警報以外にも以下のような情報がある。
情報名 解説
気象情報 24時間〜数日後に予想される警報、注意報及び災害に先駆けて注意を促す場合や、現象の経過や予想及び防災上の注意事項に関して警報、注意報の内容を補完する場合に発表される情報。気象情報の発表の対象となる気象現象には、大雨、大雪、暴風、暴風雪、高波、雷、降ひょう等の短時間の激しい現象のほかに、低気圧、台風強い冬型の気圧配置、黄砂、潮位等の数日間に及ぶ現象、少雨、長雨、低温等のさらに長期にわたる現象がある。
竜巻注意情報 積乱雲により今まさに、竜巻、ダウンバースト等による激しい突風が発生するおそれがある場合に注意を呼びかける気象情報。雷注意報を補完する情報である。有効期間は1時間で、危険な状況がさらに続くことが予想される場合は再度発表される。
指定河川洪水予報 河川の増水や氾濫等に対する水防活動のため、気象庁と国土交通省及び都道府県の機関と共同で、指定した河川について、決めた区間ごとの水位または流量を示した洪水予報。指定河川洪水予報には、洪水注意報に相当するはん濫注意情報、はん濫警戒情報、はん濫危険情報、洪水警報に相当するはん濫発生情報の4つがある。
土砂災害警戒情報 大雨による土砂災害発生の危険度が高まった時、市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の自主避難の参考となるよう、都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報。警戒対象地域、警戒文と警戒対象地域や強雨域等を示した図から構成される情報。
記録的短時間大雨情報 数年に一度程度の頻度でしか発生しないような激しい短時間強雨を、雨量計及び解析雨量(雨量計の観測値と気象レーダーの反射強度から推定した雨量)で捉えられたときに府県気象情報の一環として発表している情報。重大な災害が発生する可能性が高まったことを知らせるものである。情報の中身は、激しい雨が観測された市町村と1時間降水量(解析雨量の場合は推定のため約○mmと表記する)である。
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