スケール(規模)の定義
大気循環や大気擾乱等気象の大きな特徴の一つは、それらが無秩序に発生・発達・衰退する存在ではなく、それぞれ代表的な時間と空間のスケール(規模)をもっていることである。これらのスケールを横軸と縦軸にとって気象を分類してみると、図1のようにほぼ対角線上にのることがわかる。しかし、気象のような幅広い現象では、厳密にスケールを定義できず、実際的な尺度として考えた方が良い。小倉(1984)では、次のような現象にそくした定義を与えている。
水平スケール:
(1)積雲や雷雲のように孤立した現象ならば、その水平サイズ、(2)温帯低気圧や移動性高気圧のように類似した現象が相互に並んでいる場合には、隣り合った同士の距離、偏西風帯の波動などではその波長。
時間スケール:
(1)発生から消滅までの寿命時間、(2)繰り返して生起したり強弱を変えたりする場合にはその周期、(3)形や強さをあまり変えないで移動している現象では、その現象がある地点を通過するのに要する時間。