気圧
気圧
気圧とは、対象の地点を中心とする単位面積上で鉛直方向に大気上端まで高さに達する気柱内の空気の重さを意味する。そのため、標高の高いところほど、それより上空の空気層の厚さは薄くなる(空気の量が少なくなる)ため、気圧は低くなる。気圧の単位はPa(パスカル)が用いられる。1Pa=1N/m2である。天気図においては、hPa(ヘクトパスカル)という単位が用いられているが、ヘクトは100を意味し、1hPa=100Paのことである。

詳解
海抜0メートルの平地では、空気の重さは1cm2あたり約1kg重程度である。気圧の分布は、風向や風速を決める要因であり天候や気候の分布に大きな影響を与えている。
気圧の測定には古くから水銀気圧計が用いられている。これは大気の重さに釣り合う水銀柱の長さを測定するもので圧力を表す単位として水銀柱ミリメートルを使うことがある。これは、標準重力加速度9.80665ms-2、標準温度0℃のもとで密度が13.5951×103kgm-3の水銀柱1mmが底面に及ぼす圧力と定められている。すなわち、1mmHg=1.333224hPaである。さらに、水銀柱が0.760mの高さに相当する気圧を標準気圧といい、これを1気圧(atmosphere記号:atm)と定め、諸単位との関係はつぎのようになる。
1atm=760mmHg=1013.25mb=1013.25hPa
気圧は上空の大気の重さであるから、気圧は高度の尺度として使用される。1000hPaはほぼ海面高度、700hPaは約3km、500hPaは約5.5km、300hPaは約9.5km、100hPaは約16.5kmの高度に相当する。気圧傾度力は気圧の距離に対する変化の割合を示すベクトル量で、一般に経度線1度の長さにつき何hPaと表すが、理論的研究には100kmにつき何hPaと表すのが普通である。風速の強さはだいたい気圧傾度力に比例すると考えられるので、等圧線が密集しているところは風速が強いところである。等圧線および等高度線の分布に見られる高気圧の細長い軸やかなりの長さにわたる気圧の極大域を気圧の尾根、気圧の峰またはリッジといい、逆に低気圧の細長い軸やかなりの長さにわたる気圧の極小域を気圧の谷、あついはトラフとよんでいる。