■一言解説
熱帯周辺や前線特に梅雨前線周辺で発生する積乱雲は、ばらばらに存在しているわけではなく、幾つか集まって群れを成していることが多い。その積乱雲群をクラウドクラスターと呼ぶ。スケールは数10km程度のものから1000km以上になるものまで様々である。巨大なクラウドクラスターの幾つかは、発達して台風やハリケーンになる。
■詳解

図1はある日の熱帯地域での赤外画像である。熱帯地域には、熱帯収束帯に沿って大小多数の白く輝く積乱雲群(クラウドクラスター)が形成されている。。このような雲の塊ができるのは第2種の条件付不安定による。この雲の塊がよりまとまり、渦を巻くようになると熱帯低気圧となりやがて一部は台風へとなる。図1では、カリブ海や台湾付近にあるクラウドクラスターが渦を巻いており、それぞれハリケーンや台風に発達する様相を呈している。
図2は、梅雨前線に伴う雲画像を示している。梅雨前線は東西に長々と帯状に伸びているが、雲は一様かつ帯状に広がっているわけではない。雲画像で見るように、大小幾つかのクラウドクラスターが並んでいる。このようなクラウドクラスターが次々に発生、発達、衰退しているのが梅雨前線の雲の特徴であり、しばしば局所的な豪雨をもたらす。