局地風
昔からそれぞれの土地に固有の風が観測されることが多く、世界や日本の各地には地名のついた風がたくさんある。たとえば、フランスのミストラル、ユーゴスラビアのボラ、岡山県の広戸風、最上川の清川だし、愛媛県のやまじ風などが有名である。
局地風は、このように特定の限られた地域に固有の、風向、風速、頻度で吹く風で、季節も限られている場合が多い。強風で風の息が強く、降水や砂塵を伴ったり、急激な温度変化、湿度変化をもたらす特徴のある風である場合が多く、植物、農作物、人間活動などに与える影響が大きい。局地風の成因としては、@特定の気圧配置、A強い気圧傾度、B前線の通過、C特定の気圧配置と地形、D弱い一般風の下、熱的に形成または局地的な過熱や冷気の流入による不安定性、が挙げられる。これらは基本的に地形に起因した循環で、次の二つに大別される。
A. 力学的原因による循環:山岳波、おろし、フェーン、山の陰にできるウエーク
B. 熱的原因による循環:海陸風、山谷風
参考文献
天気予報技術研究会編集, 1994 : 最新 天気予報の技術。 東京堂出版, 282頁。