SST
平均海面水温分布 一言解説
SSTとはSea Surface Temperatureの頭文字をとったもので、海面水温のことである。海面水温の分布はその上の大気との熱や水蒸気のやり取りの分布に大きな影響を及ぼし、、地球全体の気象と大きく関わりを持っていると考えられている。特に、東部赤道太平洋の海面水温は、エルニーニョ現象の動向の指標として注目されている。図1はNCEP/NCARによる海面水温の世界分布である。

詳解
海の表層は特別な場合を除いて、風波や船によって拡散された状態になっている。海面水温とは、このよく混合された海面下1〜2mの間の海水の温度を指す。観測法には、採水バケツ法とインテイク法がある。採水バケツ法はズック製のバケツなどを用いて、風上側の船首に近い所の海水を汲み上げて測温する方法。インテイク法は機関の冷却水を取り入れるインテイクパイプのくぼみに、温度計を差し込んで測定する方法。
海面水温の分布は、図1に示すように典型的に熱帯海洋で高く、高緯度ほど低くなる。しかし、風の関係で同じ熱帯海洋でも、暖かい海水はインドネシア付近に集められる。そして、東部赤道太平洋やインド洋西部では相対的に海面水温は低くなる。エルニーニョの発現期には、インドネシア付近の暖かい海水が東部へと広がる。